河合ワールド自転車コラム>登坂力向上には平地練が効く


登坂力向上には平地練が効く

坂を速く駆け上がりたい、上りのタイムを縮めたい
登坂力を鍛えたいと思った自転車乗りは大抵
「山岳コース」での練習へと赴く事でしょう

今回のコラムは、必ずしも山で練習する必要は無く
平坦練のみでも登坂力は向上出来ます
というお話です


今回のコラムにはウィンドベルズBC様の情報を
多数引用させて頂いております
詳しく載っているコチラも是非お読み下さい


坂を上れば上った回数分だけ「坂力」が鍛えられ
その回数分だけ強くなる、速くなる
そんな風に河合も思っておりました

しかし尊敬する先輩が提唱しておられた下記内容
「山岳で強くなる為に必ずしも山へ行く必要は無い」
「平地でも上りは強くなれる」
「むしろ不要な下りが無い分、効率的」
という理論を信じて平坦練に切り替えてみたのです。

その結果・・・


ほぼ山岳練のみだった頃

2012年ヒルクライム大台ケ原
ロード男子一般クラス(36〜45歳)
完走196名/1位(優勝) time 1:14:53


平坦練に切り替えて

2014年ヒルクライム大台ケ原
チャンピオンクラス(上位クラス)
完走14名/5位(入賞) time 1:13:43

この頃はほとんど山へ行っておらず
平坦練ばかりでしたが
自己ベストを更新(順位はさておきw)出来ました
先輩の理論や、ウィンドベルズBC様に
記載されている内容が間違いない事を
自らのレースタイムで証明する事が出来たのです。


そんな訳で前置きが長くなりましたが
本題に入りたいと思います

   
イラストの様に坂を上がる為の「登坂力」
自転車を前に進める為の(1)水平移動
重力に逆らって標高を獲得する(2)垂直移動
この二つが組み合わさった物です


(1)水平移動を向上させる為に最も適しているのが
平坦での練習(ローラー台の練習でも可)です

ケイデンスや負荷が安定しにくく
ポジションやペダリングが崩れやすい坂道よりも
平坦でしっかり意識して正確に練習した方が
トレーニングの精度が高いですし
山岳の様に上り終えてからの下山(休憩)を挟まず
その気になれば長時間追い込み続けられます
高速域で走れば十分な負荷(空気抵抗)も得られます

なので「山が遠いからヒルクライムの練習出来ない」
とお嘆きの方も全く問題はありません
平坦やローラー練でしっかり練習すれば
登坂力は必ず向上します。



そして重力に逆らう(2)垂直移動ですが
これは重量を減らす事で移動力が向上出来ます
めちゃくちゃ単純ですねw
自身のダイエットと機材の軽量化に取り組みましょう。

せっかく平坦練で水平移動の能力を伸ばしても
体重が増えてしまっては垂直移動の点で足を引っ張ってしまいます
二つをどちらも伸ばすのが登坂力を向上させる肝です。


今後も河合は「登坂力向上の平坦練」をして行きます
でも・・山だって走ります
坂を上る実践という練習的な意味もありますが
単に山岳が好きですから。




以上、登坂力向上には平地練が効く
というお話でした。


余談ですが・・・
「平地ばかり練習してたから坂が遅くなった」
と言っておられる方をたまに見掛けますが
※平坦で楽をして(風除けetc)追い込めていなかった
※重量(体重や車重)が以前より増えてしまっている
このどちらか(もしくは両方)だと思われます。

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