ヒルクライムの極意
ヒルクライムのタイムを縮める為の河合的極意
「1秒でも速く上りたい!」ヒルクライムをしている方 特に競技を(目指)している方は誰もが思う事でしょう。 今回のコラムではそんな方へ向けて河合が実践して来た 「ヒルクライムの極意」をお伝えしたいと思います。 ヒルクライムのコースは基本上りです ヒル(丘)をクライム(上る)するのですから当たり前ですねw そして、どんな山や峠道、レースのコースも一定の勾配では無く 勾配変化というものがあります。 延々と続く心が折れそうなキツい急勾配、ホッとするような緩勾配 時には平坦区間や下りも現れるかも知れません。 ヒルクライマーはキツい急勾配を速く上り切ってしまおうと (時に恍惚の表情でw)特に頑張りがちです。 それ自体は間違っていなくて、それでいいんです! 全区間頑張らなきゃタイムは縮められませんから。 大切なのは勾配が緩い区間や平坦区間です この区間を急勾配区間よりも数倍死ぬ気で追い込む事! これがタイムを縮める極意なのです。 ここで「やれやれ」とホッとしてしまうとダメなんです ギヤを重くして(何ならアウターに入れて)全力で加速しましょう! その理由は緩勾配や平坦区間こそがタイムを一番効率良く稼げる 最高のボーナス区間だからです。 少し例を挙げてみますね (1)勾配10%の急坂を8km/hで走っていて それを必死で頑張って13km/hに上げる(速度差5km/h) (2)勾配3%の緩坂を13km/hで走っていて それを必死で頑張って23km/hに上げる(速度差10km/h) (1)と(2)を比べると(1)の5km/hアップする方がキツくて ダメージも相当大きい筈です、無理だという方も多いでしょう。 でも(2)ならば多くの方が可能な速度アップだと思います ダメージも小さくて済むはずです。 緩坂を頑張る方がダメージも小さいのに倍も速度アップが出来る コレってめちゃくちゃ効率が良いですよね。 今まで意識して来られなかった方は大きな伸びしろになります 是非ともお試しください。 ↓レースで緩坂区間を全開走行する河合 キツい勾配を上り切った後に緩坂や平坦で更に追い込むなんて無理! という方もおられると思いますが、そこで役に立ってくれるのが 別項で書かせて頂いた「上りの為の平坦練」です。 普段から平坦練をこなしておけば、平坦や緩勾配に対して 「よっしゃ来た!」と前向きな心持ちで練習通りに追い込めます。 空気抵抗をいなす走りも身に付いている事でしょう こういう区間は速度域も相まって重力抵抗よりも空気抵抗が支配的になり 平坦の練習の成果がめちゃくちゃ効いてきます。 レースでは空気抵抗を意識せずに呼吸が楽な姿勢のまま走っている 選手に対して大きなアドバンテージにもなります。 最後に1行でまとめます 緩坂、平坦はタイムを縮めるチャンスと心得て全開走行すべし 河合的ヒルクライムの極意というお話でした。 今回書いた他にレース限定の極意なんかもありますので また別のコラムとして書かせて頂こうと思います |