間違い電話
確か私が小学校5年生の時のお話です。
その日は学校から帰ってきて家でテレビを見ていました。
家にはまだ誰も帰って来ていません。
突然電話のベルが鳴りました
「チリリリリン、チリリリリン」(昔の電話機なのでこんな音でした)
私は慌てて受話器を取りました
「はい、河合です!」
受話器の向こうからは知らない人の声が聞こえてきました。
(50〜60歳位の女性の声でした)
「もしもし、ビアスさん?」
「は!?」
ビビビ、ビアスさん!?
私は一瞬頭の中が真っ白になってしまいました。
女性はまた言いました
「ビアスさんと代わって貰えます?」
私はかろうじてこう答えました
「いや、あのウチは河合なんですけど…」
女性はこちらの話を聞いてくれていないようです
「え?何言ってるの?ビアスさんと代わってよ!」
私は「ハァ?」と思いながらこう答えました
「いや、ですからウチは河合なんですけど」
しかし全くこちらの話が全く通じていません(^^;
「え、なに?もういいわ、ビアスさんじゃなくても、
お母さん居てるやろ、お母さんと代わって頂戴!」
私はだんだん腹が立ってきて少し強い口調でこう言いました
「母はまだ帰ってません!それにウチは河合です!
どこかと間違えて掛けてるんじゃないですか!?」
すると女性はこう言いました
「ええっ!なに?0724−**−****は
ビアスさんじゃないの?」
私はゆっくり答えました
「0724−**−****は河合です、
ビアスさんではありません」
女性はしつこく聞いてきます
「0724−**−****よ!
ビアスさんで間違いないはずなのに」
私はうんざりしながら答えました
「その番号はウチです、河合です」
女性は急に怒り出しました
「なによ!違うなら違うってはじめから
ちゃんと言って頂戴よ!馬鹿にしてるの!?」
おいおい!逆切れかよ!と思いつつもこう言いました
「最初から河合ですって言いましたよ、
そっちが人の話を…
と言ってる途中で女性は
「もういいわ!切るから!」
と言ってガチャン!と電話を切ってしまいました。
私は納得がいかないまま受話器を下ろしました。
数秒後…
「チリリリリン、チリリリリリン」
まさか!?
ガチャ
「はい、河合です…」
予想通り先程の女性でした
「もしもし?ビアスさん!?」
…そして先程と全く同じやり取り。
無限ループですか!?
私はこの恐ろしいループを断ち切るため
次に電話が切れた時(また向こうに一方的に切られた)
受話器を上げておきました。
それにしても
ビアスさんって誰!?
おしまい